ここしばらくの分・そのに

土曜に買った本含め、B6のを。あ、★ですが、5個にしたのでちょっとつけ方変えてます。3つが「いいよ!(アゲハ兄ぃの声で)」、4つがオススメ、5つで「いいから買え」という感じで。まあ主観ですし押し売りしたい度なのも変わりないんですけど。

エアマスター(20)_柴田ヨクサル(B6、白泉社、JETS COMICS)★★★★★
パパこえー!パパこえー!パパこえー!これじゃ「強い月雄」じゃん!かっけー!最高!十五漢渺茫にも勝てそう!(だったのに…)(この先は21巻で) そのくせトーキング・ブルーズ・アゲインでは往年の茶目っ気を存分に見せつけるジュリーヨクサル氏。「おまえは小学生からコツコツやりなおせ」て!「自慢なら“醤油差し”にしろ!」て!あーもー。…あ、“浮いてる摩季”も決して悪くはないんですけど、切なくなるのは次巻なのでおあずけ。
金、長戸、カイ等の三下キャラの扱いがちょっと悪いのが気にかかりますが、まあしょうがないのかなあ…。でも前巻での坂本五人衆はあんなに素晴らしい扱いだったのになあ…。あ、静菜のガン泣きはちょっと良かった。
アイドル地獄変_尾玉なみえ(B6、集英社ヤングジャンプ・コミックスBJ)★★___
ううっ…元々イタいのが芸風だったなみえ嬢ですが少年誌の鎖を解かれフリーダムになったせいか…ううっ…。以前嬢を「女芸人が延々エロ下ネタを繰り広げるのを見せられるイタさ」とか評された事があるけど、この漫画、そのまんまじゃん!アングラるわ〜。(アングラの人に失礼!) あとレイラさんミッハーが可…可愛くて…可愛くてしょうがないんですけど…僕どうしまそう…。
正直オススメしかねます。僕が一人布団の中で「あいた〜」とか呟きながら読み続ければそれで十分な漫画だと思います。大好き!(あいた〜)
やまとの羽根(01)_咲香里(B6、講談社アッパーズKC)★★★★_
あの咲先生が「暑苦しいけどムカつかないガキ」を描くのに成功していて、かなりびっくりです。つーか萌え。いやそれは違うか。まだまだスポーツ漫画としての面白さは描けてないように見えるけど、連載を見る限りではどんどん上達してる(大和のバドの上達っぷりを思わせる…)ので素晴らしいですよ!
Dr.リアンが診てあげる THE MOVIE_竹内元紀(B6、角川書店、角川コミックス・エース)★★★__
リアン4冊目です。3巻以降○巻表記の代わりに副題をつけるようになったのはひょっとして作者の趣味なのか?まあいいんですが、絵の乱れが気になる…。なんか「描き散らした」という印象を受けるのは気のせいではないはずだ。絵が変わりそうでなかなか変わらなくて困ってる、という感じでもないしなあ…。そして結果として「あの絵あってのシモラッシュの面白さ」だったんだなあ、と再確認する羽目に。つーか桃組の悪影響を受けてないか?ひょっとして?
あー一応断っておきますと、十分面白かったですよ。
琉伽といた夏(04)[完]_外薗昌也(B6、集英社ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)★★★★_
ううっ、最後の最後でケチがついてしまった。「あなたを苦しめたくないから」「他に方法はないのか?」のシーンにしろ、後付けにしか見えない琉伽=LUCA(全ての生命の始祖?)説(まあこれは初めから考えてた節がありますがそんなのどうでもよい。最後の最後でいきなり持ち出すのはアホ)にしろ、どうしてこの外薗という人はきちんと話を収束させる技術に欠けるんだろう?琉伽の存在の不確かさ及び琉伽を内包して生きる弥生の混乱を、思春期魂を媒介にして交錯させるたまらないドキドキ感はSFジュブナイルとして本当に素晴らしいものだっただけに、残念でなりません。
あと「妹萌えはキモい」という事実を身をもって示しながらも、尚且つアグレッシブなまでにリアル妹萌えに邁進する氏の姿には感涙しました。キモッ!
ヘルシング(06)_平野耕太(B6、少年画報社、YKコミックス)★★★★★
ペンウッド卿の「抵抗し 義務を果たせ」と続く回想、「嫌だ!! そんな頼み事は聞けないね!!」、泣く事も出来ず吼えるインテグラ、ああもうっ!
「人間をなめるなばけものめ」も「五月蝿い!! 死人が喋るな!!」も第13課部隊の口上も熱狂的再征服の発動も局点防衛用長々距離砲撃戦装備ハルコンネンIIも「セラス仇討ちをしようぜ やっちまおう あいつらやっちまおうぜ」「……うんわかってる わかってる わかってるよ隊長」も「おっかねえから正々堂々とケンカなんかしねえぜ軍人さんたちよう!!」もギースのチッス未遂→「畜生畜生って言いながら死のうぜ」も、もー隅から隅まで面白かったんですけど結局ペンウッド卿に全て持って行かれてしまいました。あらら。
あの山越えて(03)_夢路行(B6、秋田書店、A.L.C. SELECTION)★★★★_
地味に好きです。あーもーこの人の漫画は解説できねいよ。LaLa系とか読む人で萌えじゃなくても美形が出なくても平気な人がいらっしゃいましたら是非読んで。
ラバーズ7(01)_犬上すくね(B6、小学館サンデーGXコミックス)★★___
うー。恋ディスでハマって以来犬上氏を追っているんだけど…最近良い仕事を見ないような…。最近といってもこれは随分前に出た単行本だけど。彼女には「まっとうでない人」を使ったドラマは描けないんじゃないかなあ。ヤクザさんの事ではなく、森岡の小物な良くない子っぷり(万引き捕まって安バイト)に、なんかしっくり来ない。なつきを話に引き込んだ原因だって、通りすがりの悪意が偶然重なってのものだし、なんか納得いかない。で、話の構造としてもかなりの割合で脅迫-被脅迫というか暴力を前提にした非対称な関係に依存しているようだし、それ自体は恋ディスで恋愛関係のある種の不当さに焦点を当てて描いていた彼女と合わない訳ではないのだろうけど、うまくいってはいないように見える。
まあ四の五の言わずに今後も追ってはいくんですけどね…。
なつめヴルダラーク!_西川魯介(B6、角川書店、角川コミックス・エース)★★★★★
えーと、エースで連載してたの全く知らなくて今初読中なんですけど…うっわー。モエモエですね。フェチの伝道者、特に眼鏡のソレとして名高い魯介先生ですが、むしろ狼っ娘なつめ(主人公)のキュートさが奇跡のような出来。主要キャラが男女問わずみんなでなつめたんに萌える事で脇役間の非萌えドラマ構築を達成する、という相変わらずの離れ業も素敵。そしてレピッシュひうらさとる)を彷彿とさせるなつめの邪念のなさ!凄い!あと旧作から出張の魑魅魍魎メェンもいたりして奇々怪々妖怪絵巻っぷりも加速!信じられないカオティックさ!小ネタもふんだんにちりばめてありサーヴィス満点でございます。
ところで女子同士ってヘテロな人でも肉欲感じたりする事ってあるのかな。普通ないと思うんだけど、女子同士の友達付き合いって男子同士に比べて「体が触れ合う事」への嫌悪感が圧倒的に少ない気がするので、漫画と知りつつも「ありうるかも〜」と期待しちゃうトコがあるなあ…。