銀座琥珀屋雑貨店 神様と縁結び(佐々木 匙)

 

www.kadokawa.co.jp

https://www.amazon.co.jp/dp/4041116406/

 

さささんこと佐々木匙先生の10ヶ月ぶりの新作が刊行されました。昔さささんの本が書店に並んでるの見るのが夢だったんだよな。もう4冊目だぜベイビー。すごいよ。未来って今さ。

 

どうも非スニーカーの角川文庫内でキャラクター小説というジャンルメイクがされているらしいんですけど、前作と今作はその一翼を担っており。

今作、どうにも愛くるしい善男善女達が時には荒事に揉まれ時には厄災に抗いする姿と生き様をめっちゃニコニコしながら延々眺めていられる、おっそろしいクオリティのラブコメに仕上がっています。たぶんラブコメでいいと思う。コメ……うん。コメいよね。きっとコメ。

 

深く語ると美味しいトコをネタバレしちゃうので語りませんが、まあまあ年上なのに人里一年生みたいな振る舞いで弓子(主役な)と読者を振り回すなんかデカくて顔のいいおっさん店員がいちいちキュートだしそれに仕える店主(店主ですが仕えてます)が狐目で常に丁寧語の胡散臭さ極まるザ・細目キャラ(このあと更に属性が増えます)でそんなんなのにいちいち繊細に立ち回り話を締めつつも俺を悶え転がしてきます、女性陣もまあまあおきゃんに造形された弓子を完全に食っちゃう爆発娘あり厄を背負って湿り気と儚さそして辛辣さを繰り出す地獄少女ありでもう大変に忙しゅうございます、色々とね、こう、知ってる人は知ってる作者のヘキをぶわーっと浴びてたらこれただのヘキじゃないな!?と泡食うしなんだかわけがわからなくなるし、ラブわよ。

 

nyah.hatenadiary.com

今作、実は前作と直接の繋がりがあり知っているとより楽しめる……という側面あるんですけど、知らなくても全然だいじょうぶです。今作を知ると前作がより味わい深い、と言った方がたぶん正確。

 

以下ちょっとだけネタバレ含む吐き出し。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと人外萌えを極め過ぎてません!?さささ文学確かにいつもどいつもこいつもかわいいかわいいで大変に困るんですけどこんな吐血して萌え転がりながら読んだの流石に初めてですよ!特に秋成!お前だよ秋成!何なんだよ!狐目の狐とかズルだし主従関係Aに基づくクソ重主従関係Bも蘇る関係Aに伴う感情の発露もズルだし何よりお前もふもふになってもふもふをそんなもふもふもふもふされておまえおまえおまえ俺にどうしろっていうんだよ!!!!!!もうほんと大変なんですよ。フィルギアなんかは「ヒトだけどケモノもやってるよ」だから大丈夫なんですよ!お前逆じゃん!「ケモノだけどヒトもやってるよ」じゃん!ダメだよそういうの!何がダメって俺がダメになるからダメ!間サイドのさー神なので人間よく分かんないけどだんだん分かってきたよみたいなムーブもさきのいややっぱ人間難しいわもそりゃ大好物で俺はそれだけでもいっぱいいっぱいなのに何なのお前!ケモノだけどがんばって高位存在とか難しいニンゲンシンリとかと角突き合わせてますムーブはもっとフェイタリティなの!死!分かりますか!エルフめいた長命属性に更に悲哀まで抱えやがってほんとお前許さんぞ絶対幸せになれよ。

今は彼らが水神様時間軸でどうなっているのかがとても気になっています。あのあと東京も世界も色々あったからなあ。ほんとどっかで幸せに心安らかにやっててくれよ。