西の魔女が死んだ を見たのです

たまたま原作読んでたので(梨木香歩ははにーが↑だけ持ってて、ほんで俺がはまって他のを集めた)。いちおー今日が公開初日らしーので隠します。
いやはや。なんつうか。やっぱババアかっこいいですね。いくらか不満というかちょっと思った事も無いわけじゃないけど、なかなかのステキ映像だったのでは。まいもおばーちゃんもほぼイメージぴったし(はにーはおばあちゃんもうちょい日本語流暢でもいいのに…っつってたけど確かにね)(でもアレはアレでいいとは思う)っつうか特にまいちゃんの糞生意気でムカつく感じ(かつ不細工)は信じられないほどのマッチング。
で、不満っつうのは「細かいニュアンスの伝わらなさ」みたいな感じのトコ。いやあれじゅうぶんによく出来てはいるんですけど、キムにい(よりによってキムにい!)がらみのアレやアレで怒りを納める事から逸脱して状況自体を飲み込まされるあたり。確かにあれじゃあ「オールドファッション」過ぎる。本来はそうゆう「おばあちゃんのおばあちゃんらしいマイナス面」、っていう側面もあったはずなんだけど、映像にしてみたら単にまいちゃんが聞き分けないだけみたいに見えなくも無い。それじゃちょっと駄目なんじゃねえかしらと思わざるを得ないトコもある。最後にキムにいがいい感じになる、だけじゃ、全然フォローしきれてません。
とはいえ結局のところはいい映画でした。最後の最後でどアップでぐらっと来つつも「えー?」って感じだったトコに颯爽とあらわれるババア。思わずニヤリとせずにはおれん。あんな見た目で感動を前面に押し出しておきながら結局はスタイリッシュがやりたかっただけなんじゃねえの!?とすら思った。(まあみんな泣いてましたけど)(みんなって言ったけどあんまし客入ってなかった…)(地味だしなあ…)(そもそも6月って映画の季節じゃねえよなあ……)
※そもそも美術がすげえ良かったのでもう見てるだけでやばくなるシーン多くて俺の負け。全面降伏でございます。スシ王子の時の予告編では「何この豪邸ふざけてるの?」と思ったばーちゃんちもよくあの世界観に馴染んだし。細かい「古びた感じ」(印象的なのはホウロウのザルのヘリが錆びかかってきてた感じ(から想起せざるをえない「ばーちゃんち」っぽさ))が効いてて、安心して見られた。
※※そうそう高橋克実ですけど。サイコウ。あそこであんなオリジナル要素ぶち込んできますか。勝手に酒飲むし。キムにいとの対比としてはとても効いてる気がする。なしきさんも苦笑せざるをえないんじゃないかしら。