去年の買い物をいい加減まとめるよ

本当は「読んだらすぐ書く」が理想なんですけどどうも駄目だなあ…。

ダンダラ(01)_赤名修(B6、講談社アフタヌーンKC)★★★__
なんかこう肉肉しいというか腋の下の臭いがしてきそうな新撰組もの。赤名さんの絵はどうしてもインド映画っぽくマハラジャっぽくなっちゃうからしょうがないしそこが味でもあるんだけど、一般的にはこうゆう新撰組はどうなんだろう?男集団のリアリティみたいな何者かが追及されてる感じはたまらないものがありますが。
新暗行御史(07)_梁慶一尹仁完(B6、小学館サンデーGXコミックス)★★★★_
幻想から立ち直った姫様が最後の最後に幻想に身を庇われるシーンが、なんかありきたりのはずなんだけどすっげ良かった。あと相変わらずなんだか人命に対する価値観が日本人と致命的に違うような気がする。ギャグとは思えないシーンでの、軽軽しすぎる致死的な打撃(ツッコミに相当する何か)が多すぎる。多分これは梁さん尹さんの個性なんじゃなくて国民性だと思う。無論そこも含めて「面白い」と感じているわけですが。
オーバーマンキングゲイナー(02)_中村嘉宏富野由悠季(B6、メディアファクトリーMFコミックス)★★★__
ううっ…こう…うまく言えないんですけど…やっぱアニメを見ちゃってると、パワーが足りないように見える…。てゆうかアニメの「日本語レベルにリフォームされた富野語」の発声の力はなあ…。あっちを忘れられればもっと普通に楽しめると思うんだけど。あーヤッサバが熱い剣で脱獄してから巻末までは無闇に熱かった。もっとアニメと別ルートのフラグを立てまくった方が漫画としては良く読まれるような気がする。MMとしてはわかんないけどどうせそんなのフラッパーも狙ってないだろうしね。
マテリアル・パズル(04-06)_土塚理弘(新書、スクウェア・エニックス、ガンガンコミックス)★★★__
うーん、絵も下手なままだし画面も白いしギャグも寒いんだけど、なんか読みつづけてしまう。つうか好きです。何でだろう?まあ青臭さを青臭さのまま扱ってるヤバイ作家の一人である事は間違いないですが。なんだそれって僕の大好物じゃん。じゃあいいや。
シャーマンキング(26-27)_武井宏之(新書、集英社、ジャンプ・コミックス)★★★★_
ここで青臭さつながりでマンキンを出すとものすんごい失礼な気もするけど、まーいーや。しっかしエキゾチカ、おもちろかったなあー!
ONE PIECE(29-31)_尾田栄一郎(新書、集英社、ジャンプ・コミックス)★★★★_
この人はなんだかストーリー構成は下手なくせにストーリーテリングはうまいのな。変なの。あと、32巻の部分まで読んでるから言えるのかもしれないけど、話の裏に影絵として孤高のエネルが一人佇んでるような錯覚を覚えるのは僕だけかなあ…。結局天敵現るの回の凄い顔を経ても、カリスマ性は色褪せないままだったな。
HUNTER×HUNTER(18)_冨樫義博(新書、集英社、ジャンプ・コミックス)★★★★_
ああーまだカイトに首がついてるよー。まあいいや。つーか軽く読み直したら全然清書してねーのな。確かに雑誌掲載時よりは手入ってるけど…これじゃあ…。まあでもゲンスルーはカコヨかったね。あとビスケのグーパン。
からくりサーカス(29-30)_藤田和日郎(新書、小学館少年サンデーコミックス)★★___
……。えーと、解説ページは激いらないと思います。
エア・ギア(03-04)_大暮維人(新書、講談社講談社コミックス)★★★★_
チャラいカッコメンワナビーのダサ坊中坊糞野郎どもが所構わず暴れ狂う素敵コミック!おシリもドテもオッパイもてんこ盛り!男子の裸体も!もー全く意味が分かりません!アキトもアギトも仏茶もカズもいいキャラだよなあ…。てゆうかやってる事と裏腹に女子の必要性を微塵も感じない、でもちゃんとエロくて不思議、なあたりがもーホント大暮先生偉大!って言いたくなる。コレよコレ。夢中。間違いなくマガジンで一番面白い漫画ですよ。次点はKYO。
TWO突風!(04-05)_旭凛太郎藤井良樹(新書、秋田書店、SHONEN CHAMPION COMICS)★★★★★
モーニング息子。真昼のステゴロ大作戦!」から始まる4巻、そして銃にポン刀乱れ舞う血煙祭りの5巻。一気呵成に読み切っちゃえるポテンシャルがありながら、一々愉快なネタで混ぜっ返してくれてこちらとしては大混乱。しかしそここそが良い。以前引用した亜美ちゃんの啖呵にも見られる、ためらいという概念を知らぬかのような頭の悪さ。馬鹿が馬鹿な事をやっている快感。言い訳のなさ。それらがボンクラどもの不可思議な通り名、駄目すぎる中堅キャラ達、変すぎるなごみ行動(カレーとかね!)に阻害され、存分に中毒させてくれる。もーホント最高!こうゆうのを産んでくれる週刊少年チャンピオンという雑誌は本当に偉大だと思います。
UKキングダム(01)_藤澤勇希(新書、秋田書店、SHONEN CHAMPION COMICS)★★___
好きなんだけど、どうにも漫画表現が原始的過ぎます。あと「宝捜し」って行為はどうしても享楽的で過去の作品に比べて真剣味の点で一歩劣ってしまう。どうも難しいですね。
魔法陣グルグル(16)[完結]_衛藤ヒロユキ(新書、スクウェア・エニックス、ガンガンコミックス)★★★★★
ああっもうっ。好きすぎて色々書きたくないです。以前ちょろっと書いたし、いっか。基本的に自分用の覚え書きですのでごめんなさい。
おまけの小林クン(12)_森生まさみ(新書、白泉社花とゆめCOMICS)★★★★★
大和君は「わがままを言わない」っていうわがままさんなんだよなあ、だからこそ傍観者じゃなくてちゃんと主人公たりえてるんですけど。「今ある幸せに 両手でしがみつくのが怖かったんです…」とか独白して僕を泣かせる訳なんですけど。そしてそういう意味で微妙で危険な位置にいるのが千尋。こいつの大和クンLOVE波は永遠に報われないような気がしてならないんだけど、森生さんは「ハッピーエンドはお約束☆」のハッピーエンドにちゃんとこのふたりの関係も織り込んでくれるかなあ。…まあそれはそれとして健吾の「…判ったからだ …その/うぬぼれじゃなくて 多分…/(改頁)お前の一番はオレだ」はあんまりだ!最高!そしてそんな事言える健吾じゃなかったのにちゃんとこの台詞が不自然じゃないように話が育ってるのは、なんか凄いなあ…。そして抱き合っちゃう二人。もーこの人の「胸のドキドキ感」には勝てねい。ノックアウトされっぱな。
つーか恋愛モードと大和地雷モードをかなり並行してやってて、なんかもう意味わかんないくてこんがらがっちゃいますね。大変です。(ストーリーの)歯牙にもかけられない大林君、無惨。
きせかえユカちゃん(01-05)_東村アキコ(新書、集英社、りぼんマスコットコミックス クッキー)★★★★★
初読から今に至るまで何というか混乱しててこれについて何か書けるお脳ではないんですけど、無茶な言い方をするならば、これは少女漫画のTWO突風!です。是非読んで。
恋のスリサス_東村アキコ(新書、集英社、りぼんマスコットコミックス クッキー)★★___
で、短編集も買ったんだけど、こっちはなんかフツー。なんか下手するとフィールヤングとかに載りそうな雰囲気。まあそんな事言っても怠惰毒にはあんましまみれてなくて快適な読み心地ではありますが。
Maria―マリア―_ひうらさとる(新書、講談社講談社コミックスフレンドB)★★★__
短編×3本なんですが、最後の「なけなしスーパースター」が、なんか知らんけどやたら純朴でストレートでいいってゆうかこうゆうの大好き!ラストの「そしてなけなしのスーパースター/君のために僕のために 輝くよ」が、もーーー!ぎゅいんぎゅいん来ちゃいます。あとの二編は正直なんかぱっとしない感じ…。