memo

そうだ。手向けなければならない。彼女の死を憂鬱と怒りに沈ませて忘れさせてはならない。お互いの生まれた時空次元は異なろうとも、その最期の覚悟を見届けたものはその死を背負う義務がある。空想と妄想から無限のパワーを得ることができるのは、魂を持つ生物としての矜持だ。「死」を殺してはならない。死は生かしてこそ残された者が生きていく意味がある。そんな意識の奔流が数時間駆け巡り、結晶となって心に突き刺さった。そうだ。どうせ死ぬなら彼女の為に死なねば罰があたるわ。