イノセンス

一足遅れで見てきました。…もうネタバレとか気にしなくてもいい時期かなあ?
映像センス的に傑作すぎでした。途中までずーっと「あーこのクオリティのテクノライズが見てー」とか「あーこのクオリティでBAROQUE(SS版)やりてー」とか、そんな見当外れの感想抱きつつ、圧倒されつつ、見てました(あ、どっちもあれはあれで最高なんですけど、なんか見てたら贅沢言いたくなって。)。埃っぽさじゃなくてなんかが宙を舞いまくってる感じとか、異常な鳥の群れとか、異形の建築物とか。つうか攻殻って大熱波のあとの世界だったのか(それ違う…そればろきゅー…)。某飛行機があまりにカコヨくて「あーこいつ俺のブラックツェペリンで墜としてー」とか考えてたら鳥っぽく変形して更に燃えたり。パーツいっぱい装甲いっぱい。撃ち込み点稼ぎ放題。ランク上がりまくり。あと、えーと、セルの人物とCGな背景が合ってないって感想も散見したような気がするんですが、全然気にならなかったよ?
…という程度にしか思ってなくてあまり響くものはなかった(むしろ語り口がイヤラシくてうぜー、とかなかば腹立ったりしてた)んだけど、バトーの周囲にもっちゃん(少佐…さすがに誰ももっちゃんとは呼びませんかそうですか)の影がちらつくたびにどきどきして、「ワンオブゼムがあれっ?動きおかしい?ってああっ!」と某シーンに突き当たった瞬間に心臓抜かれました。つうか押井はバトーに恨みでもあるのか。あんなにまでいじめなくてもいいじゃないか。むしろ押井は自分をバトーに重ねてでもいるのか。マゾか。身の程を知れ!犬狼のくせになまいきだぞ!(ジャイアンヴォイスで)
という感じで、めそめそと意気地のない悲恋ものとして僕の中に記憶されたイノセンスなのでした。つうかこれも押井に踊らされてるのかしら。一人で見てたら泣いたかもね。あと犬出しすぎ。あと山寺宏一サイコウ。