劇場版少女歌劇レヴュースタァライト

を見た。

 

絵と音の説得力があるからあれでいいんだろうなとは思うんだけど。

愛城、ひかりが一回帰ってきたから、もっかいレヴューし(いちゃつい)たから、もう大丈夫って事なんだろか。

TV版ではひたすらに剛い一条の矢として描かれていた愛城が、その実、矢として生きる事しかできないに過ぎなかった、ことを、あんだけ執拗に描かれると。

心配です。本当にもう大丈夫なのかな。確かに大丈夫なんだろうなという映像を見せられたんだけどさ。映像から離れて事実だけを思い起こすと。ギャーッてなる。

違う作品だけど「私は嘘つきだ……!」って絞り出した高海千歌の事どうしても思い出したよ。

 

愛城が過剰にヒーローだった事に関してその内面を「だってこの子ソレしかないんだもん」って延々描かれるパート、正直血反吐ものだった。あんなにも空っぽだったものに、植え付けて、スタァライトしちゃって、それで勝手に去っていったひかり、やっぱりひどいよ。過去編、「縋って生きているだけの姿編」だったじゃん。ちょっと聡めのクラスメイツにすらバレる程度にギリギリで生きてたじゃん。

ひかりに出会う事なく穏やかに人並みに内面を組み上げる機会を得ていた愛城の事、想像してしまう、そんな想像はできないんだけど。

 

愛城の事、劇場版以前はイケメンのたらしだと思ってたけど、それ舞台装置に過ぎないって事でもあったんかな。劇場版を経て、確かに、愛城華恋の事、めちゃめちゃ好きになった。

それはそれとして

 

まひる凄かったね。MVP。ひかりのステージを上げる必要があったから当然そうなったのかもしんないけど、それ以上にもう本当に素晴らしい演技というか素晴らしいまひるだった。

全編が逆転劇として通底してるの、まひるが「まひるなのに勝ってる」のを自然に見せる為に仕組まれたのかなって気もしてるんですけど、それくらい圧倒的だった。一足先に挫折して次に進んでたのはたぶんまひる一人(大場はあのザマだった)(天堂真矢は……既にトップスタァだからその次を得られんかったのかなあ……)なんだけど、ひよっこのひかり(お前なんべんひよっこになるんじゃ)に対峙させたら、デカかったねえ。

まひる効果で完全に「赦されし者」となるひかり。こんな絵が見れる日が来るとは思ってなかった。